開催までいよいよ半年を切った東京オリンピック。
様々な話題を追っているうちに
「東京五輪音頭」
という言葉を耳にすることも多くなるかと思います。
- 東京五輪音頭って何?
- 新旧二つのバージョンあると聞くけど、どこが違うの?
本記事ではそんな疑問にお答えします!
東京五輪音頭とは
「東京五輪音頭」(とうきょうごりんおんど)は、1964年10月に開催された1964年東京オリンピックのテーマソングである。日本放送協会(NHK)制定曲。作詞は宮田隆、作曲は古賀政男。
東京五輪音頭-Wikipedia
日本でオリンピックが開かれるにあたり、
日本人になじみの深い音頭をテーマソングとして制定したのがその始まりです。
今回再び東京でオリンピックが開催されるという事で、
当時一世を風靡したこの曲が2020年バージョンとしてリメイクされ、話題となりました。
新旧東京五輪音頭の違い
1964年版「東京五輪音頭」
はじめて楽曲が公表されたのは1964年の6月23日。
この日は国際オリンピック委員会が創設されたことにちなんで「オリンピックデー」と呼ばれています。
1963年の紅白歌合戦ではエンディングに歌われ、
蛍の光以外の曲が紅白の締めに歌われたのはこれが最初で最後となっています。
三波春夫以外も歌っていた?
この歌の歌手として有名なのが、伸びやかな声が特徴的な三波春夫さん。
1964年の東京五輪音頭のほかにも、
1970年の大阪万博テーマソング「世界の国からこんにちは」も歌っています。
この曲は劇場版クレヨンしんちゃんや映画「20世紀少年」にてパロディされており、
そこで知った方も多いのではないでしょうか。
春波夫って誰だよ
実は東京五輪音頭を歌っていた歌手は彼だけではなく、
- 北島三郎
- 畠山みどり
- 坂本九
といった当時の有名歌手もレコードを発行していました。
現在三波春夫版がここまで有名になっている理由として
多くの他の歌手が自身の別の曲と抱き合わせでレコードを売り出す中、
三波春夫さんが紅白でこの歌を歌うことを目標とし、
ことあるごとに曲を披露しては自身と音頭のつながりを強調したからだと言われています。
三波春夫自身、戦後日本の復興を世界に示す東京五輪を是非とも盛り上げたい
という思いが人一倍強く、思い入れの深い曲だったようです。
曲調はまさに古き良き日本の音頭、といった感じで、ゆったりとしたペースが特徴です。
2020年版「東京五輪音頭」
フライングガール(石川さゆり)と実況の古館がシュールなMV です。
2020年東京オリンピック開催に合わせてリメイクし、今風の曲に生まれ変わりました。
歌っているのは石川さゆり、加山雄三、竹原ピストルという異色の組み合わせで、
各人が歌うパートごとに曲の雰囲気が大きく変化します。
音頭の振り付けを担当したのは井手茂太さん。
星野源さんのMVを手掛けていることでも有名です。
踊り方について
1664年版音頭とは違い、新しい東京五輪音頭には「ゆうゆう」と「キビキビ」の二つの踊り方が存在、
現在ユーチューブ上にて踊り方を開設した動画が公開されています。
「ゆうゆう」版の振り付けは
- 「2020」を両手で書く
- 両手でピースサインを作り「ハッピー&ピース」を表現
- パラリンピックを意味する手話
など、今回のオリンピックに関連する意匠が盛り込まれた踊りになっています。
「キビキビ」版の振り付けはそれに加えて
- 正拳突きのようなキメポーズ
- 今年から新たに加わる新競技を表すポージング
- 聖火をイメージした動き
などが追加されており、よりアグレッシブなのが特徴です。
歌詞について
基本的に1964年版と同じ歌詞なのですが、
- パラリンピックについての言及
- もともと「ローマ」だったところを「リオデジャネイロ」に変更
(前回の開催地を表す) - 開催時期が夏なのでそれに関連した言葉を入れる
(1964年は秋開催だった)
といった点が変更されています。
衝撃!激しすぎて老人は踊れない!?
実に56年ぶりによみがえった東京五輪音頭。
しかし、「あまりに現代風で激しい振り付けが老人にとってはキツいのではないか」という懸念の声が!
どうやら、現在「キビキビ」版とされている振り付けについて
といったクレームや問題提起があり、
それに対応する形で「ゆったり」版の振り付けを作成したようです。
確かに、新競技に関するたたみかけるような振り付けはカッコいいですが
正直言って踊りづらいです。
ちなみに僕はうまく踊れませんでした。
イベントなどでこの音頭を踊る際も、
自分の身体能力に合わせた振り付けを選び、大きなトラブルなく楽しみたいものです。
関連:2020東京五輪に関連する曲
2020年東京オリンピックに関連する曲をいくつかご紹介します!
SMILE~晴れ渡る空のように~
全民放共通のテーマソングとして桑田佳祐が作詞、作曲した一曲。
オリンピック開催まで半年を記念する特別番組にて初めて披露されました。
今後多くの番組で耳にする事となるでしょう。
パプリカ
言わずと知れたNHKの2020年応援ソング。
今を時めくミュージシャン「 米津玄師 」が作曲し、
大人から子供まで幅広い年代の人に愛される名曲となりました。
芸能山城組「金田のテーマ」
何だこの曲!?
東京オリンピックを語るうえで忘れてはいけないのが
2020年東京オリンピックを30年以上前に予言した伝説の漫画「AKIRA」
その劇場アニメ版のテーマソングです。
舞台は連載当時から考えて30年後にあたる2019,20年。
未来都市と化したサイバーパンクな東京を表現するべく
様々な民族音楽のエッセンスを取り入れた、何ともカッコいい名曲です。
このほかのBGMも名曲ぞろいでおススメです!!
まとめ
今回は新旧二つの東京五輪音頭の違いについてご紹介しました。
長い月日を超えて名曲が再びよみがえるなんてロマンのある話です。
新しい東京五輪音頭も多くの人に愛される曲になるといいですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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