皆さんごきげんよう!大学生ブロガーのシシトウです!
今回はおそらくこの世で最も簡単で、最も多くの人に愛されたビジネス書「チーズはどこに消えた?」についてご紹介いたします!
1998年にアメリカで出版された本書は、100ページほどの薄さ、要点を分かり易く伝える童話形式のシンプルなストーリーといった、それまでのビジネス書とは一線を画したスタイルが多くの人々に受け入れられ、2019年現在2800万部以上売れている大ベストセラーとなっています。
日本語版は2000年末に出版、大手企業の社長がこぞって新年のあいさつで取り上げたことがきっかけとなりやっぱり大ブレーク!
経営のみならず、人生の道しるべとしても役に立つ本書は、ビジネスマンのみならず、学生や主婦、あらゆる年代の人に読まれました。
- 人生の岐路に立ち、どうすればいいか悩んでいる人
- 学校や職場の変化に戸惑っている人
- 家庭環境や交友関係にほころびが生じている人
などなど、自分の周りの変化にストレスを感じている人に読んでもらいたい一冊です。
概要
この本は、それぞれに問題を抱えた高校時代のクラスメートたちの「ある集まり」、
そこで語られる童話にしてこの本のメインである「チーズはどこに消えた?」、
それを聞いたクラスメートたちによる「ディスカッション」の三つに分かれており、
ここでは主にメインの童話パートについてご紹介します。
舞台はどこまでも広がる迷路。
そこでチーズを求め続ける二人の小人と二匹のネズミが物語の登場人物です。
ここでいう迷路は会社や社会、私たちが属するあらゆるシステムを象徴し、
チーズは富や名声、精神的安寧といった各人が求めてやまない目標、到達点を意味しています。
一度は無事チーズを見つけ、安息の日々を得ていた彼らですが、ある日チーズが突如として消滅する「変化」が訪れます。
登場人物にもそれぞれ明確な個性があり、
- 変化を誰より素早く察知できる鋭い嗅覚を持つネズミのスニッフ
- 変化を感知するや否や問答無用で行動するスカリー
- 変化を認めたがらず、状況が変わることを恐怖するヘム
- 変化が起こったことに戸惑うが、それに順応しようともがくホー
といったように、それぞれの行動パターンには大きな違いがあります。
ポイント
この物語から得られる教訓として、
- 行動することの大切さ
- 変化を恐れない事
- 変化を乗りこなすこと
- 変化はだれにでも訪れる
の四つが挙げられます。
順番にみていきましょう。
行動することの大切さ
この物語の中で繰り返し強調されるメッセージに
「変化に対する策は行動だけだ」
というのがあります。
状況が大きく変わり、それまで大切にしていた地位や安定がすべてなくなったとしても、その場で落ち込んでいるばかりでは状況は一向に改善しません。
じゃあどうするのか?
行動あるのみじゃないか!
物語の中で、変化に対応し、最も多くのチーズ=利益を手に入れたのは
賢い頭脳を持つ小人ではなく、何も考えていない二匹のネズミたちでした。
彼らにとって変化が起こった際にとれる選択肢は「行動」、つまり新しいチーズを探しに行くことのみだったのです。
ネズミよりはるかに賢いはずの小人たちは、その結論に至る前に随分と思索を巡らせ、状況を分析しました。
- なぜチーズが消えたのか?
- チーズはどこへ消えたのか?
- 再びチーズが戻ってくるんじゃあないか?
これらの議題は一見重要そうに見えて、実は分かったところで現在の状況を変える能力がないのです!
確かに過去を顧みて将来に生かすのは大切なことですが、それにとらわれてしまい、現状を嘆いてばかりでは、何も変わることがないのは明白です。
その愚かさに気づくことができたホーは、ついに迷路へと足を踏み出すことができたのです。
変化を怖がるな!
ネズミたちに大きく遅れながらもやっと行動を開始した小人のホー。
しかし、未知のエリアに向かう彼を恐怖が襲います。
- このままチーズが見つからなかったらどうしよう・・・
- 何か危険なものに遭遇しないだろうか・・・
- そもそもこの道で正解なのだろうか・・・
恐怖は時に判断を狂わせます。不安に駆られ、ありもしない危険を頭の中ででっち上げたり、物事を現実以上に悲観してしまうのが人の悪い癖です。
ホーはこのことに気づき、自身の行動基準に
という重要なファクターを見出しました。
迷路を探索するゲームをしていると仮定して、食糧不足で餓死しそうなとき、あなたはどうしますか?
その場でじっとするなんてもってのほか!その先に何が待っているかなんて考えずにがむしゃらに進むでしょう!
どのみちゲームオーバーになるのなら、最後まで一縷の望みにかけて動き続けるのが最適解だと瞬時に理解できるはずです。
変化を乗りこなせ!
迷路を探索し続けたホーはついに新たなチーズの山を発見します。
そこに至ってホーは
という事に気づきます。
鼻が利くスニッフのように常に状況を観察し、変化が起こった際に誰よりも早くアクションを起こせれば、だれよりも多くのチーズを得ることができたはずです。
事前に準備をしたうえで、変化を楽しみ、自在に乗りこなすことができたならば、あなたの人生はより素晴らしいものになることでしょう。
変化はだれにでも訪れる
この話の中で、乗り越えるべき変化は
人生を左右するような大問題だったり、生死をかけた大勝負のように見えるかもしれません。
実際にはそんな大それたことでなくとも、日常生活のわずかな変化でもこの「チーズはどこに消えた?」のメゾットを生かすことができます。
どんなに後れを取ったとしても、行動を始めた時点で事態は好転しています。
あなたにとってのチーズは何か、これからどんなアクションを取ることができるのか。
この本は、あなたがチーズを探す旅に出る一歩を踏み出す時、強く後押しをしてくれることでしょう!
最後に
いかがでしたか?
今回は、世界一わかりやすいビジネス書の「チーズはどこに消えた?」についてご紹介しました。
人生の変化に悩む、あらゆる年代の人々の読んでもらいたい一冊となっています。
実は、つい昨年この本の続編が出版されました!
タイトルはずばり「迷路の外には何がある?」
この作品ではネズミやホーたちとは違い、行動の一歩を踏み出すことができなかったヘムが主人公となります。
併せて読むことで、変化に対応するすべについての理解をより深めることができるので、こちらも非常におすすめです。
この本を読んだあなたの人生が、実りあるものになることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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